【値段、高すぎ!?】"cost an arm and a leg"の意味とは?ネイティブが使う「目玉が飛び出るほど高い」を英語で表現

こんにちは、たねやつです。

素敵なレストランでのディナーや、最新のスマートフォン、ブランド物のバッグなど、「これ、すごく高かったんだ!」と言いたい時、ありますよね。日本語では「目玉が飛び出るほど高い」や「清水の舞台から飛び降りる覚悟で買った」なんて大げさな表現を使いますが、英語にもそれに負けないくらいインパクトのあるイディオムがあります。それが cost an arm and a leg です。

直訳すると「腕と脚の値段がする」。自分の体の一部を差し出さなければならないほど高価だなんて、その値段の高さがひしひしと伝わってきますよね。

この記事では、cost an arm and a leg の由来から、日常会話での使い方、応用的なシナリオ、そして「高価である」ことを示す他の英語表現まで、詳しく解説していきます。このイディオムを使いこなせれば、あなたの感情がよりリアルに伝わる英語になりますよ。

この記事で覚える英語表現

  • cost an arm and a leg の基本的な意味と由来
  • It costs... の形での自然な使い方
  • 様々な時制での応用的な使い方
  • 「高価な」を意味する類義語・代替表現
  • 日常会話やショッピングでの実践的な使い方

今日の英語表現

cost an arm and a leg の基本的な意味と由来

cost an arm and a leg は、「非常に高価である」「大金がかかる」という意味のイディオムです。何かの値段が、予想をはるかに超えて高かったり、法外に高かったりする状況で使われます。

由来について この表現の由来は定かではありませんが、いくつかの説があります。 一つは、昔の肖像画の価格に由来するという説です。昔の肖像画は、描かれる人物の体のパーツが多ければ多いほど高価になりました。顔だけよりも、腕や脚まで含めた全身像の方が、当然ながら手間がかかり、値段も「腕と脚の分だけ」高くついた、というわけです。 また、第二次世界大戦後、多くの兵士が腕や脚を失って帰還したことから、その「犠牲の大きさ」が「価格の高さ」の比喩として使われるようになったという説もあります。どちらにせよ、大きな代償を払うイメージが元になっているようです。

cost an arm and a leg の使い方

肯定文:「それはすごく高かった」

cost を動詞として、「主語 + cost an arm and a leg」の形で使います。

I'd love to buy a new car, but it would cost me an arm and a leg.
(新しい車を買いたいけど、ものすごくお金がかかるだろうな。)
The ticket for that concert cost an arm and a leg, but it was worth it.
(そのコンサートのチケットは目玉が飛び出るほど高かったけど、その価値はあったよ。)
**ワンポイント:`cost` の活用に注意!**
`cost` は不規則動詞で、活用は `cost - cost - cost` と変わりません。過去形でも `costed` とはならないので注意しましょう。 `My new computer cost me an arm and a leg.` (私の新しいコンピュータは、すごく高かった。)

応用編:様々なシナリオで使ってみよう

このイディオムは、具体的な商品の値段から、サービス料、修理費まで、あらゆる「高い!」と感じるものに対して使えます。

  • レストランで: Dinner at that fancy restaurant costs an arm and a leg. (あの高級レストランでのディナーは、めちゃくちゃ高い。)

  • 修理費について: Fixing the roof is going to cost us an arm and a leg. (屋根の修理には、かなりの大金がかかりそうだ。)

  • 学費について: University tuition these days costs an arm and a leg. (近頃の大学の授業料は、法外に高い。)

「高価な」を伝える代替表現

cost an arm and a leg の他にも、「値段が高い」ことを示す表現はたくさんあります。

expensive

「高価な」「値段が高い」という意味の最も一般的で基本的な形容詞です。どんな場面でも使える万能な単語です。

This watch is too expensive for me.
(この腕時計は、私には高すぎる。)

pricey / costly

expensive と似ていますが、少し口語的な響きを持つのが pricey です。「(ちょっと)お高いね」というニュアンスでよく使われます。costly は「費用のかかる」という意味で、金銭的なコストだけでなく、時間や労力といった比喩的なコストに対しても使われることがあります。

The drinks at that bar are a bit pricey.
(あのバーの飲み物は、ちょっとお高いね。)

break the bank

「銀行を壊す」という直訳から、「破産させる」「大金を使い果たさせる」という意味のイディオムです。It won't break the bank.(それほど高くはないよ、破産するほどじゃないよ)のように、否定文で使われることが多いです。

Let's go to a restaurant that won't break the bank.
(そんなにお金がかからないレストランに行こうよ。)

daylight robbery

「白昼の強盗」という直訳通り、「法外な値段」「ぼったくり」という意味の、非常に強い表現です。値段が不当に高いと感じた時の不満を表します。

£5 for a bottle of water? That's daylight robbery!
(水一本に5ポンド?そんなのぼったくりだよ!)

今日の英語クイズ

友人が、都心の一等地に新しいアパートを借りました。家賃が非常に高いことを表現したい時、最も適切な言い方はどれでしょう?

  1. The rent is like daylight robbery.
  2. The rent costs an arm and a leg.
  3. The rent won't break the bank.
  4. The rent is a piece of cake.

答え 正解は 2. The rent costs an arm and a leg. です。 「家賃が非常に高い」という状況を、インパクトをもって表現するのに最適なイディオムです。cost はこの場合、三人称単数現在の s がついて costs となります。

最後に

今回は、「非常に高価である」ことを意味する、インパクト大のイディオム cost an arm and a leg をご紹介しました。腕と脚という、自分にとって非常に価値のあるものを引き合いに出すことで、その価格の高さをリアルに伝えられる面白い表現でしたね。

expensive という基本的な単語に加えて、こうしたイディオムを知っていると、会話の中での感情表現がより豊かになります。

何かとてつもなく高い買い物をした時や、サービスの値段に驚いた時に、ぜひこのイディオムを使ってみてください!

参考・引用

  • 特になし