【手抜きはダメ!】"cut corners"の意味を徹底解説!品質と安全に関わる重要英語イディオム

こんにちは、たねやつです。

時間やお金を節約するために、本来やるべき手順を省略したり、安価な材料で済ませたり…そんな風に「手を抜く」行為、ありますよね。日本語では「手抜きする」「安上がりに済ませる」などと言いますが、英語にはこの状況を的確に表す、非常に分かりやすいイディオムがあります。それが cut corners です。

直訳すると「角を切り落とす」。道を歩くときに、角を曲がらずにショートカットして進む様子を思い浮かべてみてください。目的地には早く着くかもしれませんが、それは正規のルートではありませんよね。

この記事では、cut corners の意味と使い方から、ビジネスや日常生活での応用シナリオ、そして「手抜き」に関連する他の英語表現まで、詳しく解説していきます。このイディオムは、品質や安全に関わる重要な教訓を含んでいます。

この記事で覚える英語表現

  • cut corners の基本的な意味と使い方
  • on を使った具体的な手抜きの対象の示し方
  • 様々な文脈での応用的な使い方
  • 「手を抜く」「節約する」を意味する類義語・代替表現
  • 品質管理や個人の仕事ぶりにおける実践的な使い方

今日の英語表現

cut corners の基本的な意味

cut corners は、「(品質・安全性・規則などを犠牲にして)手順を省略する」「手を抜く」「安上がりに済ませる」という意味のイディオムです。時間、費用、労力を節約するために、最も簡単で手っ取り早い方法を取ることを指し、多くの場合、その結果として品質が低下したり、問題が生じたりするというネガティブなニュアンスで使われます。

cut corners の使い方

肯定文:「彼らは手を抜いた」

cut corners は動詞句として使います。

The company was accused of cutting corners on safety standards to increase profits.
(その会社は、利益を上げるために安全基準で手を抜いたとして非難された。)
I don't want to cut corners on this project. Let's do it right, even if it takes more time.
(このプロジェクトで手抜きはしたくない。時間がかかっても、正しくやろう。)
**ワンポイント:`on` で対象を明確に**
`cut corners on ~` の形で、「~において手を抜く」と、手抜きをした対象を具体的に示すことができます。 `They cut corners on the materials, so the building is not very durable.` (彼らは材料費をケチったので、その建物はあまり耐久性がない。)

応用編:様々なシナリオで使ってみよう

このイディオムは、製造業から料理、個人の仕事まで、幅広い場面で使うことができます。

  • 建設業界で: If you cut corners when building a house, you'll have problems later on. (家を建てる時に手を抜くと、後々問題が出てくるよ。)

  • 料理で: A good chef never cuts corners on ingredients. (良いシェフは、決して食材に手を抜かない。)

  • 個人の仕事で: He's a reliable worker who would never cut corners. (彼は決して手を抜かない、信頼できる働き手だ。)

「手を抜く」を伝える代替表現

cut corners の他にも、「手抜き」や「節約」のニュアンスを持つ表現はいくつかあります。

skimp on

「~をケチる」「~を節約する」という意味です。お金や材料、時間などを十分に費やさないことを指し、cut corners on と非常に似た意味で使えます。

Don't skimp on the details. They are very important.
(細部を疎かにしないでください。それらは非常に重要です。)

take a shortcut

「近道をする」という文字通りの意味から転じて、「(手順などを省略して)手っ取り早い方法をとる」という意味で使われます。cut corners と似ていますが、必ずしもネガティブな結果を伴うとは限りません。

There are no shortcuts to learning a language.
(言語の学習に近道はない。)

phone it in

「(仕事やパフォーマンスなどを)やる気なく、気乗りしないでやる」「おざなりに済ませる」という意味の口語的なイディオムです。努力や情熱が全く感じられない、形式だけの行動を指します。

The actor just phoned in his performance. You could tell he didn't want to be there.
(その俳優は、ただおざなりに演技をこなしていた。彼がそこにいたくないのが見て取れた。)

今日の英語クイズ

あるレストランの料理が、以前より美味しくなくなったと感じています。その原因として、シェフが食材の質を落としているのではないかと推測しました。この状況を説明するのに最も適切な表現はどれでしょう?

  1. The chef is hitting the nail on the head.
  2. The chef seems to be cutting corners on the ingredients.
  3. The chef is burning the midnight oil.
  4. The chef is going the extra mile.

答え 正解は 2. The chef seems to be cutting corners on the ingredients. です。 seems to be ~(~のようだ)と組み合わせることで、「シェフが食材で手を抜いている(=質を落としている)ようだ」という推測を的確に表現しています。

最後に

今回は、「手を抜く」を意味する cut corners というイディオムをご紹介しました。角をショートカットするという分かりやすいイメージから、品質低下や危険性といったネガティブな結果を連想させる、教訓的な表現でしたね。

このイディオムは、製品やサービスの品質について話す時や、仕事への姿勢を評価する際に非常に役立ちます。「安かろう悪かろう」という考え方は、万国共通なのかもしれません。

品質と誠実さの重要性を心に留めながら、この表現をぜひ覚えてみてください。

参考・引用

  • 特になし