こんにちは、たねやつです。
メリット、デメリット、そして科学的根拠。これまで様々な角度から幼児期の英語教育を考えてきましたが、いよいよ「じゃあ、具体的にいつから始めたらいいの?」という、多くのパパさん・ママさんが抱える核心的な疑問に迫ります。
「0歳から始めた方がいいって聞くけど、本当に?」「もう3歳だけど、遅いかな…」そんな不安や焦りを感じる必要は全くありません。結論から言うと、「始めよう」と思った時が、その子にとってのベストなタイミングです。
今回は、子どもの発達段階に合わせて、それぞれの年齢でどのようなアプローチが効果的なのか、具体的なヒントをご紹介します。
- 前の記事
- この記事でできること
- 大前提:何歳からでも遅くはない
- 【0〜2歳】 「音」に親しむ時期
- 【3〜4歳】 「意味」と「イメージ」をつなぐ時期
- 【5〜6歳】 「文字」への興味が芽生える時期
- 最後に
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この記事でできること
- 英語学習を始めるのに「遅すぎる」ことはない、という考え方がわかります。
- 0歳から6歳までの子どもの発達段階に合わせた、英語との最適な関わり方を学べます。
- 各年齢で、どのような英語の「インプット」が効果的か、具体的な方法を知ることができます。
- 我が子の年齢に合わせて、今日から何を始めれば良いかのヒントが得られます。
大前提:何歳からでも遅くはない
まず、心に留めておいていただきたいのは、何歳であっても、英語に触れるのに遅すぎるということはない、ということです。 前回の記事でお話しした通り、ネイティブのような「発音」を身につける上では幼児期が有利なのは事実ですが、それは数ある英語のスキルの一つに過ぎません。語彙力、読解力、コミュニケーション能力は、何歳からでも十分に伸ばすことができます。
大切なのは、周りの情報に惑わされて焦るのではなく、我が子の発達や興味に合わせて、適切なタイミングで、適切な関わり方を始めることです。
【0〜2歳】 「音」に親しむ時期
この時期の赤ちゃんは、まさに「耳の天才」です。言葉の意味はまだ理解できませんが、世界中のあらゆる言語の音を聞き分ける能力を持っています。この素晴らしい能力を活かさない手はありません。
この時期の目標
- 英語特有のリズム、イントネーション、周波数に慣れ親しむ。
- 英語の音を「心地よいもの」「楽しいもの」としてインプットする。
具体的なアプローチ
- 英語の歌のCDをかけ流す: BGMとして、童謡やマザーグースのCDを一日中小さめの音で流しておくだけでOKです。親が一緒に歌う必要もありません。
- 英語の絵本を読み聞かせる: 内容を理解させようとする必要はありません。リズミカルな文章の絵本を選び、歌うように読んであげるのがおすすめです。
- 英語のおもちゃで遊ぶ: ボタンを押すと英語の歌や音声が流れるおもちゃも、自然なインプットに繋がります。
【3〜4歳】 「意味」と「イメージ」をつなぐ時期
言葉の爆発期を迎え、日本語の語彙がどんどん増えてくるこの時期。言葉とその意味を関連づける能力が飛躍的に高まります。英語においても、「音」と「意味」を結びつける絶好のタイミングです。
この時期の目標
- 簡単な英単語と、それが指すモノや状況(イメージ)を結びつける。
- 英語を使った「ごっこ遊び」などを通じて、言葉の楽しさを体験する。
具体的なアプローチ
- 映像コンテンツを活用する: YouTubeの英語の知育チャンネルや、子ども向けのアニメーション(DVD/動画配信サービス)を見せるのが効果的です。映像があることで、言葉と意味が直感的に結びつきます。
- 絵やカードを使う: 動物や果物などの絵が描かれたカードを使って、「This is an apple.」のように、絵を見せながら簡単な英語で話しかけます。
- 体を動かす: "Let's dance!" "Clap your hands!" のように、簡単な英語の指示で一緒に体を動かして遊びます。
【5〜6歳】 「文字」への興味が芽生える時期
保育園や幼稚園の年長さんになると、ひらがなやカタカナに興味を持ち始める子が増えてきます。この「文字への好奇心」の波に乗って、アルファベットに触れてみるのに最適な時期です。
この時期の目標
- アルファベットに親しむ。
- フォニックス(文字と音のルール)の基礎に触れる。
- 簡単な英単語が読めるようになる喜びを体験する。
具体的なアプローチ
- アルファベットの歌やパズル: 歌やパズル、マグネットなど、遊び感覚でアルファベットの形と音に親しみます。
- フォニックスの動画やアプリ: "A"は「ア」、「B」は「ブ」のように、アルファベットの読み方を学ぶための楽しいコンテンツがたくさんあります。
- 簡単な英語絵本: "I see a cat." のように、1ページに1つの簡単な文章で構成されている絵本を一緒に読んでみます。指で文字を追いながら読むのがおすすめです。
最後に
今回は、年齢別の最適なアプローチについてご紹介しました。 見ていただくと分かる通り、どの年齢においても大切なのは「勉強」ではなく「遊び」の延長線上で英語に触れることです。
そして、これらのアプローチは、特別な教材やスクールに通わなくても、家庭で十分に実践できるものばかりです。
そこで次回は、いよいよ「おうち英語」の具体的な始め方について、さらに詳しく解説していきます。親の英語力に自信がなくても大丈夫。親子で楽しみながら英語に親しむための、最初のステップを一緒に踏み出しましょう。