こんにちは、たねやつです。
「今夜はテストのために徹夜で勉強しなきゃ!」そんな風に、集中して勉強することを日本語では「猛勉強する」や「ガリ勉する」なんて言いますよね。英語にも、この「一生懸命勉強する」という状況にぴったりの、よく使われるイディオムがあります。それが hit the books です。
直訳すると「本を叩く」。なんだか勉強のストレスで本に八つ当たりしているような光景を想像してしまいますが、もちろんそういう意味ではありません。
この記事では、hit the books の意味と使い方から、study hard とのニュアンスの違い、応用的な使い方、そして「勉強する」に関連する他の英語表現まで、詳しく解説していきます。このイディオムを使いこなせれば、あなたの英語はもっと自然で生き生きとしたものになりますよ!
この記事で覚える英語表現
hit the booksの基本的な意味と使い方study hardとのニュアンスの違いhit the booksを使った様々な時制での表現- 「勉強する」に関連する類義語・代替表現
- 日常会話や学生生活での実践的な使い方
今日の英語表現
hit the books の基本的な意味
hit the books は、「(特に試験などのために)熱心に勉強する」「猛勉強する」という意味のイディオムです。単に「本を読む」のではなく、目的を持って集中的に学習するニュアンスが強いです。学生が試験前に図書館にこもって勉強するようなイメージにぴったりです。
hit という単語には「叩く」以外にも「~に取り掛かる」「~を始める」といった意味があり(例えば hit the road で「出発する」)、そこから「勉強に取り掛かる」という意味になったと解釈できます。
hit the books の使い方
肯定文:「猛勉強しなければならない」
hit the books は動詞句として使います。通常、have to や need to と一緒に使われることが多いです。
I have a big exam tomorrow, so I need to hit the books tonight. (明日、大事な試験があるから、今夜は猛勉強しないと。)
She went to the library to hit the books for her final exams. (彼女は期末試験のために、図書館へ猛勉強しに行った。)
この表現では、特定の「その本」を指しているわけではなく、「勉強道具としての本全般」を指すため、通常は `the` を使います。`hit books` とはあまり言いません。
study hard とのニュアンスの違い
study hard も hit the books も「一生懸命勉強する」という意味ですが、少しニュアンスが異なります。
- study hard: より一般的で、どんな文脈でも使える「一生懸命勉強する」という表現です。長期間にわたる継続的な努力を指すこともできます。
- hit the books: より口語的(カジュアル)で、「さあ、やるぞ!」という感じで勉強に取り掛かる瞬間や、特定の目的(試験など)のために短期集中で勉強するニュアンスが強いです。
「これから勉強を始めるぞ」という意気込みを表現したい時には hit the books がぴったりです。
応用編:様々な時制で使ってみよう
hit は不規則動詞で、活用は hit - hit - hit と変わりません。
- 過去形 (hit):
I hit the books all weekend for the history test.(歴史のテストのために、週末ずっと猛勉強したよ。) - 現在進行形 (is hitting):
He can't come to the party because he's hitting the books.(彼は猛勉強中だから、パーティーには来られないんだ。) - 未来形 (will hit):
I'll hit the books as soon as I get home.(家に帰ったらすぐに猛勉強を始めるつもりだ。)
「勉強する」を伝える代替表現
hit the books の他にも、「勉強する」を意味する表現はいくつかあります。
cram
「詰め込む」という意味の動詞で、試験などの直前に、一夜漬けで知識を詰め込むような勉強の仕方を指します。あまり計画的ではない、切羽詰まったニュアンスがあります。
I have to cram for my chemistry test tomorrow. (明日の化学のテストのために、一夜漬けしなきゃ。)
pull an all-nighter
「徹夜する」という意味のイディオムです。勉強に限らず、仕事や課題などで徹夜する場合にも使えます。
He pulled an all-nighter to finish his essay. (彼はエッセイを終わらせるために徹夜した。)
burn the midnight oil
「夜遅くまで勉強や仕事をする」という意味の、少し古風で文学的な表現です。「真夜中の油を燃やす」とは、昔のランプの油を指しており、夜遅くまで明かりを灯して作業するイメージです。
The team was burning the midnight oil to meet the deadline. (そのチームは締め切りに間に合わせるため、夜遅くまで作業をしていた。)
今日の英語クイズ
友人から遊びに誘われましたが、明日に大事な試験を控えているため、断らなければなりません。「ごめん、今夜は猛勉強しないといけないんだ」と伝える時、最も自然な表現はどれでしょう?
- Sorry, I have to hit my books.
- Sorry, I have to hit the books tonight.
- Sorry, I will study a little.
- Sorry, I am hitting a book.
答え
正解は 2. Sorry, I have to hit the books tonight. です。
hit the books を使って「猛勉強する」というニュアンスを出し、tonight を加えることで「今夜は」という具体的な時間を伝えている、非常に自然な表現です。
最後に
今回は、「猛勉強する」という意味のイディオム hit the books をご紹介しました。本を叩くというアクションが、勉強への意気込みを表しているようで面白いですよね。
学生の方はもちろん、社会人になってからも資格の勉強などで「猛勉強」する機会はありますよね。そんな時、I'm going to hit the books! と宣言すれば、やる気のスイッチが入るかもしれません。
ぜひこのエネルギッシュな表現を覚えて、あなたのボキャブラリーに加えてみてください!
参考・引用
- 特になし