"once in a blue moon" の意味と使い方!「ごく稀に」を英語で言うと?

こんにちは、たねやつです。

「そんなこと、めったにないよ」と言いたい時、日本語では「千載一遇」や「ごく稀に」といった言葉を使いますよね。英語にも、この「極めて稀なこと」を表現する、とても詩的で美しいイディオムがあります。それが once in a blue moon です。

直訳すると「青い月が一回」。実際に月が青く見えることはあるのでしょうか?そして、なぜそれが「めったにない」という意味になるのでしょうか?

この記事では、once in a blue moon天文学的な背景から、日常会話での使い方、応用的なシナリオ、そして「稀であること」を示す他の英語表現まで、詳しく解説していきます。この素敵なイディオムを使いこなせれば、あなたの英語表現がより一層おしゃれになりますよ。

この記事で覚える英語表現

  • once in a blue moon の基本的な意味と天文学的な由来
  • onlyjust と組み合わせた強調表現
  • 様々な文脈での応用的な使い方
  • 「めったに~ない」を意味する類義語・代替表現
  • 日常会話での実践的な使い方

今日の英語表現

once in a blue moon の基本的な意味と由来

once in a blue moon は、「めったに~ない」「ごく稀に」「たまにしか~ない」という意味のイディオムです。何かが起こる頻度が非常に低いことを表します。

由来について この表現の由来には、天文学が関係しています。 「ブルームーン」という言葉は、元々「あり得ないこと」の代名詞でした。しかし、後に実際の天文現象を指す言葉として使われるようになります。

  1. 物理的なブルームーン: 火山の大規模な噴火や、大きな森林火災によって、大気中に特殊な粒子が舞い上がると、その影響で月が青みがかって見えることがあります。これは非常に稀な現象です。
  2. 暦の上のブルームーン: 現在、より一般的に使われる定義は「ひと月に2回満月がある時、その2回目の満月」を指します。満月は約29.5日周期で起こるため、これが起こるのは2~3年に一度程度です。

どちらの解釈にせよ、「ブルームーン」が非常に珍しい現象であることから、once in a blue moon が「めったにないこと」の比喩として定着しました。

once in a blue moon の使い方

副詞句として:「めったに~ない」

once in a blue moon は文末に置かれることが多いですが、文頭や文中でも使えます。

My sister lives in another country, so I only see her once in a blue moon.
(姉は海外に住んでいるので、会えるのはごく稀です。)
A student like him, so brilliant and dedicated, comes along once in a blue moon.
(彼のように聡明で熱心な学生は、めったに現れるものではない。)
Once in a blue moon, my dad decides to cook dinner for the whole family.
(ごくたまに、父が家族全員のために夕食を作ろうと決めることがある。)
**ワンポイント:`only` や `just` で強調**
`only once in a blue moon` や `just once in a blue moon` のように、`only` や `just` を加えることで、「本当にたまにしか」という希少性をさらに強調することができます。

「めったに~ない」を伝える代替表現

once in a blue moon の他にも、「稀である」ことを示す表現はたくさんあります。

rarely / seldom

「めったに~ない」という意味の副詞です。once in a blue moon よりもフォーマルで、書き言葉でもよく使われます。seldomrarely よりもさらに堅い表現です。

He rarely talks about his past.
(彼はめったに自分の過去について話さない。)
We seldom see such beautiful sunsets here.
(ここでこれほど美しい夕日を見ることはめったにない。)

hardly ever

「ほとんど~ない」という意味で、rarely とほぼ同じように使える口語的な表現です。

I hardly ever eat fast food these days.
(最近は、ほとんどファストフードを食べません。)

one in a million

「100万人に一人」というのが直訳で、「非常に珍しい、類まれな(人や物)」を指す形容詞句です。特に人や機会の希少性を強調する際に使われます。

She's a true friend, a real one in a million.
(彼女は真の友人だよ、本当に百万人に一人の逸材だ。)

今日の英語クイズ

あなたは普段、全く料理をしません。しかし、今日は特別な気分で、ディナーを作ることにしました。この状況を友人に話す時、最も適切な表現はどれでしょう?

  1. I cook dinner once in a blue moon.
  2. I always cook dinner.
  3. I hardly ever cook dinner, but I'm making it tonight.
  4. Cooking dinner is a piece of cake for me.

答え 正解は 3. I hardly ever cook dinner, but I'm making it tonight. です。 選択肢1も文法的には正しいですが、「普段はめったに料理しないけど、今夜は作っているんだ」という具体的な状況を説明するには、3が最も自然で完全な文です。once in a blue moon は頻度を表すので、「私はごく稀に料理をする」という事実を述べる文になります。

最後に

今回は、ロマンチックな響きを持つイディオム once in a blue moon をご紹介しました。実際の天文現象に由来していると知ると、単なる言葉以上の深みを感じますよね。

この表現は、会話の中で使うと、少し知的な印象や詩的なニュアンスを加えることができます。「めったにない素晴らしい機会」や「たまにしかしない特別なこと」について話す時に、ぜひ使ってみてください。

rarelyhardly ever といった基本的な副詞と合わせて、表現のバリエーションを豊かにしていきましょう!

参考・引用

  • 特になし