"the ball is in your court" の意味と使い方!「次は君の番だ」を英語で言うと?

こんにちは、たねやつです。

交渉や会話の中で、相手に決断を委ねたり、次の行動を促したりする場面がありますよね。日本語では「ボールは君が持っているよ」「あとは君次第だ」のように言いますが、英語にはこの状況を的確に表現する、スポーツ由来のカッコいいイディオムがあります。それが the ball is in your court です。

テニスやバレーボールで、相手のコートにボールを打ち返した後の「さあ、今度は君が打つ番だ」という状況を思い浮かべると、意味がすんなり理解できるのではないでしょうか。

この記事では、the ball is in your court の意味と使い方から、ビジネスやプライベートでの応用シナリオ、そして「決断を促す」他の英語表現まで、詳しく解説していきます。このイディオムを使いこなせれば、あなたの英語でのコミュニケーションがよりスムーズで的確になりますよ。

この記事で覚える英語表現

  • the ball is in your court の基本的な意味と由来
  • nowso と組み合わせた自然な使い方
  • ビジネス交渉や人間関係での応用的な使い方
  • 「君次第だ」を意味する類義語・代替表現
  • 様々なシーンでの実践的な使い方

今日の英語表現

the ball is in your court の基本的な意味

the ball is in your court は、「今度はあなたの番です」「次はあなたが決める(行動する)番です」「責任はあなたにあります」という意味のイディオムです。

自分がすべきことはすべて行い、相手からの返答や決断、次のアクションを待っている状態を示します。テニスで相手のコートにボールを打ち返し、相手がどう打ち返してくるか待っている様子そのものです。

the ball is in your court の使い方

肯定文:「あとは君次第だ」

このフレーズは、文の最後に置かれたり、独立した文として使われたりすることが多いです。

I've done everything I can to help. The ball is in your court now.
(僕にできることはすべてやったよ。あとは君次第だ。)
We have made our final offer. So, the ball is in your court.
(こちらとしては最終提案をしました。ですので、あとは御社次第です。)
**ワンポイント:`your` の部分を変えて応用!**
`your` の部分を `his`, `her`, `their` などに変えることで、「次は彼(彼女・彼ら)の番だ」と表現することもできます。 `She needs to decide if she accepts the job offer. The ball is in her court.` (彼女がその仕事のオファーを受けるか決める必要がある。ボールは彼女のコートにある。)

応用編:様々なシナリオで使ってみよう

このイディオムは、ビジネスの交渉から恋愛関係まで、幅広い人間関係の場面で使うことができます。

  • ビジネスの交渉: We've sent them the contract. The ball is in their court to sign it or not. (我々は契約書を送付しました。それに署名するかどうかは、先方次第です。)

  • 友人関係: I've apologized to him many times. The ball is in his court to forgive me. (私は彼に何度も謝った。許してくれるかどうかは、彼次第だ。)

  • 恋愛関係: I told her how I feel. The ball is in her court now. (僕は彼女に気持ちを伝えた。あとは彼女がどうするかだ。)

「君次第だ」を伝える代替表現

the ball is in your court の他にも、「相手の決断を待つ」ニュアンスを持つ表現はいくつかあります。

It's up to you.

「あなた次第です」「君に任せるよ」という意味の、非常に一般的で便利な表現です。the ball is in your court よりもシンプルで、日常会話で頻繁に使われます。

"What should we have for dinner?" "It's up to you. I'll eat anything."
(「夕食は何にしようか?」「君に任せるよ。僕はなんでも食べるから。」)

It's your move.

「君が行動する番だ」「次は君の番だ」という意味です。チェスなどのボードゲームで「あなたの手番ですよ」と言う時の言葉が元になっています。the ball is in your court と非常に似ていますが、より「行動」に焦点が当たっているニュアンスです。

I've laid out all the options. It's your move.
(選択肢はすべて提示したよ。さあ、君の番だ。)

The decision is yours.

「決定権はあなたにあります」という、よりフォーマルで直接的な表現です。ビジネスの場面などで、相手に明確に決定権があることを伝えたい時に使われます。

We can offer you either a promotion or a transfer. The decision is yours.
(我々はあなたに昇進か転勤のどちらかを提示できます。決定権はあなたにあります。)

今日の英語クイズ

あなたが友人に、週末の旅行プランをいくつか提案しました。友人からの返事を待っている状況です。「プランは全部伝えたから、あとは君が決めてね」と伝えたい時、最も適切な表現はどれでしょう?

  1. The ball is in my court.
  2. I've presented all the plans, so the ball is in your court now.
  3. It's my move now.
  4. The decision is mine.

答え 正解は 2. I've presented all the plans, so the ball is in your court now. です。 自分がすべきこと(プランの提案)を終え、相手の決断(どのプランにするか)を待っている状況を the ball is in your court が的確に表現しています。

最後に

今回は、相手に行動や決断を促す際に使える the ball is in your court というイディオムをご紹介しました。スポーツの光景を思い浮かべると、その意味と状況がクリアに理解できますよね。

この表現を知っていると、交渉事を有利に進めたり、相手との責任の所在を明確にしたりするのに役立ちます。ビジネスメールの締めの一文などで使うと、プロフェッショナルな印象を与えることもできるでしょう。

ぜひこのスマートなイディオムを覚えて、コミュニケーションに活かしてみてください!

参考・引用

  • 特になし