こんにちは、たねやつです。
英語で「~したい」と言うとき、多くの人がまず want という単語を思い浮かべるのではないでしょうか。もちろん want は便利な単語ですが、場面によっては少し直接的すぎたり、子供っぽく聞こえてしまったりすることがあります。
そんな時に大活躍するのが、今回特集する would like という表現です。would like は、want と同じ「~したい」という願望を表しつつ、相手への配慮と丁寧さを含ませることができる、まさに「大人の英語表現」です。
この記事では、would like の基本的な使い方から、want とのニュアンスの違い、さらには応用的な使い方や言い換え表現まで、徹底的に解説していきます。この記事を読み終える頃には、あなたの英語がより洗練され、様々なシーンで自信を持ってコミュニケーションが取れるようになっているはずです!
この記事で覚える英語表現
would likeの基本的な意味と使い方wantとwould likeの決定的なニュアンスの違いwould likeを使った肯定文・疑問文・否定文の作り方would have liked toを使った過去の願望の表現would likeの丁寧な代替表現(Could I have,May I askなど)- シナリオ別の実践的な使い方
今日の英語表現
would like の基本的な意味
would like は、「~が欲しい」「~したい」という意味を表す、非常に丁寧で便利な表現です。直接的な want と比べて、相手への敬意や配慮が感じられるため、フォーマルな場面や、初対面の人、目上の人との会話に最適です。
レストランでの注文、お店での買い物、ホテルの受付、ビジネスの依頼など、日常生活から仕事まで、あらゆる場面で使うことができます。
口語では I'd like のように I would の部分が短縮されることが非常に多いです。まずはこの短縮形に慣れていきましょう。
would like の使い方
肯定文:「~が欲しいです」「~したいです」
基本の形は「主語 + would like + 名詞」または「主語 + would like to + 動詞」です。
I'd like a window seat, please. (窓側の席をお願いします。)
We'd like to book a table for two at 7 p.m. (午後7時に2名でテーブルを予約したいのですが。)
He said he would like to join the meeting online. (彼はその会議にオンラインで参加したいと言っていました。)
疑問文:「~はいかがですか?」「~したいですか?」
相手の意向を丁寧に尋ねる際に使います。「Would + 主語 + like ~?」の形で、「~はいかがですか?」と提案したり、質問したりできます。
Would you like another cup of coffee? (コーヒーをもう一杯いかがですか?)
When would you like me to call you back? (いつ頃お電話を差し上げましょうか?)
`Would you like ~?` は「(今)~はいかがですか?」と特定の場面での意向を尋ねるのに対し、`Do you like ~?` は「(普段から)~は好きですか?」という一般的な好みを尋ねる表現です。混同しないように注意しましょう!
否定文:「~したくありません」
丁寧な断り方として would not like を使うことができます。短縮形は wouldn't like です。
I wouldn't like to be in his position. (彼の立場にはなりたくないですね。)
She said she wouldn't like any more wine. (彼女はもうワインは結構ですと言っていました。)
"want" と "would like" の決定的な違い
want と would like は、どちらも「願望」を表しますが、その丁寧さと与える印象は大きく異なります。この違いを理解することが、英語の表現力を上げる鍵となります。
- want: 自分の欲求をストレートに表現します。親しい友人や家族との間では自然ですが、公の場やビジネスシーンでは自己中心的、あるいは少し無礼に聞こえるリスクがあります。
- would like: 「もしよろしければ~したいのですが」という控えめで丁寧なニュアンスを含みます。相手の状況を尊重し、許可を求めるような響きがあるため、どんな相手にも安心して使えます。
英語圏の家庭では、子供が `I want a cookie!` と言った時に、親が `What's the magic word?`(魔法の言葉は何かな?)と尋ね、`I would like a cookie, please.` と言い直させる光景がよく見られます。このことからも、`would like` が丁寧な表現として社会に根付いていることがわかりますね。
応用編:would have liked to ~
「~したかったのですが(実際はできなかった)」という、過去に実現しなかった願望を表す際には would have liked to + 動詞の原形 という形を使います。後悔や残念な気持ちを丁寧に伝えることができます。
I would have liked to go to the concert, but I had to work. (そのコンサートに行きたかったのですが、仕事がありました。)
We would have liked to stay longer, but we had to catch the last train. (もっと長く滞在したかったのですが、最終電車に乗らなければなりませんでした。)
would like の代替表現
would like と同様に、丁寧な依頼や願望を示す表現は他にもたくさんあります。状況に応じて使い分けることで、より表現の幅が広がります。
Could I have/get ~?
「~をいただけますか?」と許可を求める形で丁寧に依頼する表現です。Can I have ~? よりも丁寧な響きになります。
Could I have the bill, please? (お会計をお願いできますか?)
May I have ~?
Could I have ~? よりもさらにフォーマルで丁寧な表現です。格式の高い場面や、特に敬意を払うべき相手に対して使われます。
May I have your name, please? (お名前を伺ってもよろしいでしょうか?)
I was wondering if you could ~
「~していただけないかと思いまして」と、非常に控えめに依頼する表現です。相手に断る余地を与えつつ、お願い事を切り出すのに便利です。
I was wondering if you could help me with this report. (このレポートを手伝っていただけないかと思いまして。)
今日の英語クイズ
あなたは海外のクライアントとの会議で、資料のコピーが欲しいと思っています。相手に失礼なく、かつ丁寧に依頼する際、最も適切な表現はどれでしょう?
- I want a copy of this document.
- I would like a copy of this document, please.
- Give me a copy of this document.
- I need a copy of this document now.
答え
正解は 2. I would like a copy of this document, please. です。
would like を使うことで、ビジネスシーンにふさわしい丁寧さで自分の要望を伝えることができます。please を付けることで、さらに丁寧な印象になります。
最後に
今回は、丁寧な英語表現の代表格である would like について、その使い方から応用、代替表現まで詳しく掘り下げてみました。
want を would like に変えるだけで、あなたの英語はぐっと洗練され、相手に与える印象も格段に良くなります。最初は意識しないと出てこないかもしれませんが、レストランでの注文やメールでの依頼など、実際の場面で積極的に使ってみてください。
こうした小さな配慮の積み重ねが、円滑なコミュニケーションと良好な人間関係を築く上で非常に重要になります。ぜひ would like をあなたの強力な武器の一つにしてくださいね!
参考・引用
- 特になし